腰痛予防には、おおきな要点が2つあります。
まず一つ目は、スポーツ・運動によって柔軟で強い腰をつくること。
これは、わかりやすく誰もが納得できることですね。
二つ目は、日常生活の中で、無理な姿勢・動作によって腰に負担をかけないこと。
と、言われても、そうならないように注意はしているし、具体的にはどうすれば?そのように思われた方もいらっしゃると思います。
実は、ご自身では腰痛の原因になるようなことはしていないつもりでも、 結果、無理や負担をかけてしまっていることは多くあります。
その中でも、意外に見落とされているのが、立っているときの姿勢です。
猫背で肩をすぼめた姿勢は良くないのはご承知のとおりですが、逆にお腹を突き出し腰を前に反らせた姿勢も、腰によくありません。
身体の芯を歪めて立っているわけですから、それを支える腰には、通常以上の負担がかかることになります。
立っているときは、あごを引いて、おへそも引くような感じで、腹筋を軽く緊張させておくのが、腰痛を起こしにくいし姿勢になります。
椅子に座るときも同様ですが、気をつけていただきたいのが椅子の高さです。
高すぎても低すぎても、腰へ負担がかかります。
椅子の高さは、股関節、膝関節がそれぞれ90度、つまり背筋と太ももが90度、太ももとすねが90度で、両足裏がぴったり床につくのが理想です。
また寝るときも、ベッドやマットレスが柔らかすぎると、眠っている間に真ん中がへこみ、腰がくの字に曲がった姿勢になってしまい、本来、一番の休息のときに身体へ負担をかけて、腰痛の原因をつくってしまいます。
そして、最も注意していただきたいのが、重いものを持ち上げるときです。
できるだけ身体を近づけて、必ず膝を曲げて物をつかんで、膝を伸ばして持ち上げてください。
このように、ちょっとした知識とそれを実践することで、かなりの部分、腰痛を予防することはできます。
またこれ以外にも、腰痛予防にできることはありますので、ご来院の際は、お気軽にお尋ねくださいね。