月別アーカイブ: 2013年12月

「しびれ」や「神経痛」の原因は・・・

これまで、身体の各部の痛みについてお伝えしてきましたので、今回は、「しびれ」や「神経痛」についてお話したいと思います。

さて、「しびれ」で一番わかりやすいのは、正座したときの足(脚)のしびれですね。
これは、正座の姿勢によって、脚(特に膝から下)が圧迫され、血流が悪くなって十分な酸素が供給されなること。
そして何よりも、皮膚に近いところの神経が圧迫されていることで、足(脚)のしびれが起こります。

神経痛でしびれが出るのも、これと同じように、血流の悪化や神経の圧迫が原因です。
わかりやすくいえば、道路工事などの車線規制で、交通渋滞が起こっているような状態です。

さて、正座などが原因なら、足(脚)を伸ばして、圧迫から解放してあげると、やがてしびれもなくなります。
ところが、それが身体の各部の不具合からきているのなら、血管や神経は、常に圧迫されたままです。
そして、手や足などの身体の末端で神経痛のしびれが出るときは、手や足が原因である場合よりも、
身体の中心に近いところから末端への神経が圧迫されて、神経痛やしびれが発生している場合がほとんどです。
これは以前お伝えした、首を痛めていると腕にも痛みが出ることがある のと同じです。
ちなみに、この神経痛が足に出る代表的なものが、坐骨神経痛になります

また、忘れてはいけないのが、がんを初めとした重大な病気が原因で神経が圧迫され、手や足に、神経痛やしびれが発生している場合もある、ということです。

人の身体の神経は、ネットワークのようなもので、それが上手く伝わらなくなるとどこかに異常が起こっても、本当の原因とは違う場所に、痛みやしびれが出ることもあります。
それが、強い痛みやしびれでなければ、「それほど痛くはない」とか、「歳のせい」だとか、つい思ってしまいがちですが、軽い神経痛やしびれの時に、原因を確かめておくのも大切なことです。

症状をお感じになられたら、早い段階で、お気軽にご相談くださいね。

首の痛みが筋肉疲労なら大きな問題はないのですが、、、

首の痛みの代表的なものといえば、「頚椎ヘルニア」、そして「むち打ち」です。

頚椎ヘルニア」については、以前にこのブログでも書きましたので、すでにご存知の方も多いと思います。
そのときの記事はこちらです→ ヘルニアが首で発生したものを「頚椎ヘルニア」と呼んでいます

むち打ち」も、交通事故で高い比率で発生しますので、ご存知の方も多いと思います。
追突事故の被害にあった際、その勢いで身体は前に押し出されますが、このとき、頭だけは追突前の位置に残り、前に出た身体との間で、首が、鞭(ムチ)がしなるような状態となることから、そう呼ばれています。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA首は頭を支えている大切な部分です。
パソコンなどの長時間作業では、前かがみになった頭の重みを支えるために、首の筋肉におおきな負担をかけます。

このときに、肩こりや首が痛くなることは、経験されている方も多いと思います。
首の痛みの原因が、このような同じ姿勢での長時間作業などの筋肉疲労ならば、それほど深刻な状態ではないのですが、交通事故のような大きな衝撃で、頚椎や、その中を通る神経へのダメージからきているのなら、大きな問題です。

また、ごく稀にですが、心理的な原因や、がんの転移や感染症の場合もあると聞いています。
首の周辺の筋肉は、胃と深い関係にある、ともいわれています。

首の痛みは、筋肉疲労だけでなく、無視できない異常のサインの場合もあります。
それに、さほど深刻な状態でなくても、首が痛いのは、やはり辛いし、日々の生活への影響も大きいですよね。

やはり痛みはない方がいいです。
僅かな首の痛みでも、ご遠慮なくご相談くださいね。

肩の鳴りは何が問題なのでしょうか?

前回、肩の痛みについて書きました。
そこで今回は、痛みのない肩の鳴りについて触れたいと思います。

あまり多くはないのですが、肩の鳴りについてのご相談を受けることがあります。
痛みはないのですが肩が鳴る、とのことです。

ところで肩の鳴りは、どうして起こるのか、ご存知でしょうか?
順を追ってお話しますね。

ph8肩に限らず関節には、「遊び」というものがあります。
言い換えれば、わざと余裕を持たせている、隙間を空けてある、ということなのですが、これは関節のような稼動部が、きつくピッタリだと動かせないからです。
本来は、この余裕(隙間)が肩の動きを助けて、関節同士が当たらないようにしているのです。

しかし、肩の関節に歪みが生じている場合や、またそのために、変な肩の動かし方になっていると、本来、当たらない関節同士や腱が当たってしまい、肩の鳴りとなってしまいます。
ここで一番の問題は、故意に肩を鳴らし続けることです。

肩の鳴りを経験すればするほど、肩が鳴る動きを覚えてしまい、自ら肩を鳴らす動作をしてしまいがちになります。
肩を鳴らすクセや、肩を鳴らさないと落ち着かない、という状態になることが問題になってきます。
こうなると、肩の遊び(=余裕)は、必要以上に大きくなり、肩の歪みも、さらに大きくなってしまいます。

肩が歪めば、バランスをとるために肩以外の場所の歪みも発生し、新たな痛みやしびれの原因にも成りかねません。
でも、小さな「おや?」のうちに原因を取り去っておけば、大きな問題には発展しにくくなります。

痛みのないうちに、痛みの原因を取り去っておけば、痛みは出ませんよね?
肩の鳴りも、そうなのです。

だから些細なことでも、ご自身で「おや?」とお感じになったら、ご遠路なくご相談くださいね。