月別アーカイブ: 2013年11月

肩の痛みも早期の対処が大切です

今回は、肩の痛みについて触れたいと思います。

私たちが普段お会いする患者様で一番多い肩の痛みは、やはり五十肩です。

ph6五十肩は、その痛みはもちろんですが、肩が上がらないということによる日常生活に支障をきたすことが一番の問題です。
何しろ、着替えさえも大変なことになるのですから。
また野球の投球で、ピッチャーが、肩を痛める、肩の痛みを訴える、ということも、よく聞かれることだと思います。

これは、スポーツ障害のケースになりますが、原因は、肩の関節の、使い過ぎ、負担の掛け過ぎです。
五十肩の場合は肩の関節を支えている4種類の腱(腱板)が変性し、関節包と言われる関節を包み込んでいる膜の委縮により痛みを感じ、可動域が狭くなります。

どちらにせよ、肩の痛みを感じたら、まず安静にして、あまり肩を動かさずに、これ以上の悪化を抑えることが最初の対処法です。

そして、肩を休ませて、痛みが小さくなってきたところで、肩を温めながら、少しずつ動かすといった、肩の可動域を広げる運動療法を行っていきます。
この場合も、常に肩の状態を確認しながら、その時期も運動量も患者様お一人お一人の状態に合わせた治療が必要なのは、言うまでもありません。
もし、少しでも肩が痛いと感じられましたら、ご相談くださいね。

まだ肩の痛みが、小さいときであればあるほど、大きな痛みにならずに、早く、肩の痛みを治すことができます。
早期発見、早期治療は、肩の痛みに限らず、どんな症状に対しても言えることですね。

腕の痛みも千差万別

ここ最近、身体の各部の痛みについてお話してきましたので、引き続き、腕の痛みについてお話しようと思います。

さて腕の痛みも、肩こり腰痛背中の痛み足の痛みと関連していることが多々あります。
つまり、同じ原因によって、腕にも痛みが発生する場合や、腕以外の場所の痛みが、腕の痛みとして現れている場合など、やはり、身体全体で考える必要があります。

例えば、首を痛めていたりすると、肩こりだけでなく、腕にも痛みが出ます。
重い頭を支ええるのに、首の筋肉は大きな負担を抱えています。
姿勢良くしているときはまだいいのですが、前かがみになっているときの首の筋肉の負担は相当なものです。
こうなると、首の筋肉は硬直して血行の悪化、神経の圧迫を招くので、腕の痛みを感じてしまいます。

illust03また、忘れてはいけないのが、交通事故によるものや、スポーツ外傷やスポーツ障害からくる腕の痛み。
一時的によくなったとしても、根本的に完治していないと、本来なら、さほど影響のない小さな腕への負担も、再び腕が痛いと感じてしまいます。

同様に育児による腕の痛みもそうです。
赤ちゃんや小さなお子さんを「抱っこ」するのは、実は、腕へ相当な負担をかけています。
それが、毎日毎日と続くのですから尚更です。
だから育児の手が離れても、潜在的にこの腕への負担は残ったままで、数年後、何かの拍子に痛みが表に出てくることもあります。

このように、腕の痛みも千差万別。
また、お一人お一人、症状も状態も体格も異なります。
同じ腕の痛みも、同じものは一つとしてありません。

ですので、当院では、お一人お一人に入念な問診を行うことから初めて、お一人お一人すべて異なる最適な治療を行っています。
安心して、私たち、あおぞら整骨院を頼ってくださいね。

背中の痛みは「上下」の痛みも引き受けている!?

今日は背中の痛みについて、お話したいと思います。

例えば、長時間パソコンに向かって事務仕事をしていたり、同じ姿勢で長時間、何かをしていたりするとき、背中が痛くなることありませんか?
背中が張ってくる、背中が固まってくるといった方がわかりやすいかも知れませんね。
肩こり腰痛の背中版、といったらわかりやすいでしょうか?

ph2さて、この背中ですが、上は首の付け根や肩、下は腰を兼ねているので、背中だけでなく、それぞれの痛みも加わってしまうという、結構大変なポジションにあります。
ですから例えば、腰痛がひどい場合も、その痛みは背中の痛みに波及しますし、腰痛をかばっていて背中を痛める場合もあります。
肩こりの場合もそうですね。

もうお気づきかもしれませんが、やはり姿勢の悪さが、背中の痛みにも大きく影響しています。
また忘れてはいけないのが、運動不足や加齢からくる背中の筋力低下と血行の悪さからくる冷え性の影響です。

このように背中が痛い場合も、背中だけでなく背中以外からの影響もあって、やはり身体全体を見て、不具合箇所の治療や歪みをとることが必要になってきます。
さらに、この背中の痛みですが、内臓に問題がある場合もあります。

特に背中の痛みとの関連性が高いのは、肝臓、腎臓、すい臓、胆のう、胃、心臓といわれています。
この場合、背中の右と左で、疑わしい内臓が異なってくるそうで、

・右の背中が痛い場合は、肝臓、胆のう、十二指腸潰瘍
・左に背中が痛い場合は、すい臓

が、疑わしいとされています。

もちろん、私たち整骨院は、患者様の痛みやしびれなどがなくなるように、精一杯、施術・治療を行います。
だから、些細な痛みでも、ご遠慮なくご相談ください。
同時に、内臓の問題が疑われたときは、内科での診察も欠かさないようにしてくださいね。
この場合も、一切のお気遣いは不要です。

なぜなら、私たちの願いは、背中の痛みをとることでなく、あなたが笑顔で暮らせるようになること、なのですから。

腰の痛みはどうして起こるのでしょうか?

腰の痛みはどうして起こるのでしょうか?それは、私たちが「人」であるからです。
正確にいえば、直立歩行(2本足歩行)をしているからです

ちょっとわかりにくいですか?では、順を追ってお話しますね。
人はもともと4本足で歩く動物でした。
今でいう上半身は前足で支え、下半身は後足で支えていました。
そのときの腰は、まだ腰というよりも、上半身と下半身の、ただのつなぎ目でしかなかったのです。

ところが、進化によって脳が重くなってしまった人類は、直立歩行となり、腰は上半身の重みを支えるという、想定外の仕事をすることになったのです。
それだけでなく、バランスをとったり、ひねったりなど、上半身の動きを支えるという重要な役割を持つことになりました。

こうして、腰は身体の要(かなめ)になりました。

でも、もともと、そのようにできていなかった腰は、想定外の大きな仕事を受け持つことになり、同時に常に大きな負荷が、かかり続けるようになったのです。
この結果、私たちは進化の代償として、腰の痛み腰痛)のリスクを背負うことになってしまったのです。

これが、以前お話した、「腰痛」は自分には関係ない、と思われる方は、おそらく、いらっしゃらない・・・という理由になります。

ここで、ちょっと「かなづち(ハンマー)」を思い浮かべてください。

普通に「かなづち」の柄の端を持って、アタマの鉄を上にして真っ直ぐ垂直に持ったとき、楽に持てますよね?
ところが、ここから「かなづち」を水平方向に傾けていくと、途端に、「かなづち」の鉄の重みが大きくなり、持つ手に力が必要になってきますね?そう、これこそが「腰の痛み」です。

なぜ、腰が痛くなるのか?腰の痛みは、私たちが人であるから、ということも、これで、納得していただけたのではないでしょうか?