月別アーカイブ: 2014年3月

足の痛みを引き起こす病気・症状

以前、足の痛みに関して少しお話したことがありましたが、(足の痛みも足だけでなく身体全体を見て
今日は、足の痛みを引き起こす、その病気や症状についてお話したいと思います。

ph8足の痛みの原因となる病気・症状は、主に4つあります。
まず1つ目が、坐骨神経痛です。
坐骨神経は、腰から骨盤、お尻を通って足の指先にまで伸びている末梢神経で、そのお尻から足の後ろ側にかけての痛みやしびれが起こる「坐骨神経痛」は、病名ではなく症状を表す言葉です。

2つ目が、筋肉痛です。
筋肉痛はご存知のとおりで説明の必要もないかも知れませんが、足がつる「こむら返り」もその一つになります。
激しいスポーツでも起こりますが、ちょっとした運動でも起こるのでしたら、普段から運動で防ぐことも可能です。

3つ目が、変形性膝関節症から起こるものです。
加齢によって関節軟骨がすり減り、膝を動かすときに痛みが出ます。
また膝に水がたまることでも痛みが出ます。
激しい運動だけでなく、肥満などで過度に膝に負担がかかることも原因の一つになります。

4つ目が、関節リウマチからくる足の痛みです。
これは免疫機能に問題が生じて、関節の組織が炎症・変形し、足の関節に痛みが出ます。
もちろん、足だけでなく手にも起こります。

このように、一口に足の痛みといっても、原因は様々です。
この中には適度な運動を続けることで防げるものもありますが、いきなりの過度の運動は、かえって足を痛めて、足の痛みの原因になりますので、様子を見ながら、少しずつ行うのがいいかもしれませんね。

また、足の痛みは冷えを解消することで抑えられるものあります。
足湯、足浴などが有効です。
身体の冷えと食生活の関係も無視できません。

足の痛みは、足と無関係と思われる原因から、痛みが来ている場合も多く、身体全体、生活全体から広い視野で見ることが重要ですが、これは足の痛みに限ったことではありませんね。

とは言え、足の痛みは、ご本人にとっては大変辛く大きな問題です。
その足の痛みが早くなくなるように、全力で治療にあたりますので、安心してお任せいただければと思います。

肩の痛みの原因は?

以前、五十肩やスポーツによる肩の痛みについてお話しましたが、今回は肩の痛みの原因についてお話したいと思います。

肩の痛みの原因として、まずわかりやすいのが、 骨折や脱臼、骨粗鬆症などによるものです。
しかし、肩の痛みは、これらによるものだけではありません。
むしろ、多くの方々がお悩みの肩の痛みは、これら以外の原因によるものが、多いのではないでしょうか?

ph6その上記の以外の原因による肩の痛みのほとんどは、肩の関節のわずかなズレによるものです。
ではなぜ、肩の関節のズレが起こるのでしょうか?

それは、何もしていなくても、肩は腕の重みで引っ張られた状態にあるからです。
この腕の重みですが、男性で6~8kg、女性で5~7kgあるといわれています。
これだけの重量が、肩の関節とその筋肉に常にかかっているのですから、その負担は実は大変なものなのです。
加齢により筋力低下などで、その重みのために肩の関節にズレが生じてくるのもやむを得ないことなのかもしれません。

また、肩の関節は可動範囲がとても広い関節です。
腕を、前にも後ろにも横にも、上にも下にも動かせ、ぐるぐる回すこともできます。
これは、それだけ精密に作られているということでもありますが、精密であればあるほど、わずかなズレも生じやすく、こまめなケアが必要になってきます。
これらの原因によって、肩の関節はズレが生じやすく、この状態では、肩をスムーズに動かすことができずに、肩の関節や筋肉に負担をかけ、肩の痛みの原因となります。

ですので、肩の痛みを感じた場合はもちろんですが、僅かな違和感が出たときは、できるだけ早い段階で、肩の関節のズレを正すことが重要になります。
早期対処、早期治療が大切なのは、肩の痛みも同じです。

僅かでも肩の痛み、肩の違和感がありましたら、ご遠慮なくご相談くださいね。

腰痛を予防するために知っておいてください

腰痛予防には、おおきな要点が2つあります。

まず一つ目は、スポーツ・運動によって柔軟で強い腰をつくること
これは、わかりやすく誰もが納得できることですね。
二つ目は、日常生活の中で、無理な姿勢・動作によって腰に負担をかけないこと

と、言われても、そうならないように注意はしているし、具体的にはどうすれば?そのように思われた方もいらっしゃると思います。
実は、ご自身では腰痛の原因になるようなことはしていないつもりでも、 結果、無理や負担をかけてしまっていることは多くあります

その中でも、意外に見落とされているのが、立っているときの姿勢です。
猫背で肩をすぼめた姿勢は良くないのはご承知のとおりですが、逆にお腹を突き出し腰を前に反らせた姿勢も、腰によくありません。
身体の芯を歪めて立っているわけですから、それを支える腰には、通常以上の負担がかかることになります。
立っているときは、あごを引いて、おへそも引くような感じで、腹筋を軽く緊張させておくのが、腰痛を起こしにくいし姿勢になります。

椅子に座るときも同様ですが、気をつけていただきたいのが椅子の高さです。
高すぎても低すぎても、腰へ負担がかかります
椅子の高さは、股関節、膝関節がそれぞれ90度、つまり背筋と太ももが90度、太ももとすねが90度で、両足裏がぴったり床につくのが理想です。

また寝るときも、ベッドやマットレスが柔らかすぎると、眠っている間に真ん中がへこみ、腰がくの字に曲がった姿勢になってしまい、本来、一番の休息のときに身体へ負担をかけて、腰痛の原因をつくってしまいます。

そして、最も注意していただきたいのが、重いものを持ち上げるときです
できるだけ身体を近づけて、必ず膝を曲げて物をつかんで、膝を伸ばして持ち上げてください

このように、ちょっとした知識とそれを実践することで、かなりの部分、腰痛を予防することはできます。
またこれ以外にも、腰痛予防にできることはありますので、ご来院の際は、お気軽にお尋ねくださいね。