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腰の痛みはどうして起こるのでしょうか?

腰の痛みはどうして起こるのでしょうか?それは、私たちが「人」であるからです。
正確にいえば、直立歩行(2本足歩行)をしているからです

ちょっとわかりにくいですか?では、順を追ってお話しますね。
人はもともと4本足で歩く動物でした。
今でいう上半身は前足で支え、下半身は後足で支えていました。
そのときの腰は、まだ腰というよりも、上半身と下半身の、ただのつなぎ目でしかなかったのです。

ところが、進化によって脳が重くなってしまった人類は、直立歩行となり、腰は上半身の重みを支えるという、想定外の仕事をすることになったのです。
それだけでなく、バランスをとったり、ひねったりなど、上半身の動きを支えるという重要な役割を持つことになりました。

こうして、腰は身体の要(かなめ)になりました。

でも、もともと、そのようにできていなかった腰は、想定外の大きな仕事を受け持つことになり、同時に常に大きな負荷が、かかり続けるようになったのです。
この結果、私たちは進化の代償として、腰の痛み腰痛)のリスクを背負うことになってしまったのです。

これが、以前お話した、「腰痛」は自分には関係ない、と思われる方は、おそらく、いらっしゃらない・・・という理由になります。

ここで、ちょっと「かなづち(ハンマー)」を思い浮かべてください。

普通に「かなづち」の柄の端を持って、アタマの鉄を上にして真っ直ぐ垂直に持ったとき、楽に持てますよね?
ところが、ここから「かなづち」を水平方向に傾けていくと、途端に、「かなづち」の鉄の重みが大きくなり、持つ手に力が必要になってきますね?そう、これこそが「腰の痛み」です。

なぜ、腰が痛くなるのか?腰の痛みは、私たちが人であるから、ということも、これで、納得していただけたのではないでしょうか?

 

「腰痛」になるのは、腰が身体の要(かなめ)だから

腰痛」は自分には関係ない、と思われる方は、おそらく、いらっしゃらないのではないでしょうか?
一時的な、腰が痛いと感じる状態を含め、肩こりと同じくらいに、「腰痛」を経験されている方は多いと思います。
しかし、一口に腰痛といってもその原因は様々です。
身体に特に大きな問題がなくても、仕事やスポーツで同じ動作を繰り返して、一部の筋肉を酷使すれば、誰しもが腰痛になります。

この場合は、筋肉痛と同じで一時的なものですが、原因となる動作がずっと続くような場合は、腰痛も慢性的なものになってしまいます。
というより、仕事やスポーツから来ているのなら、一時的ではないですね。

このようなことを含め、一度、腰にダメージを受けると、筋肉や血流にもそのダメージが及んで、酸素の供給や老廃物の排泄も低下して、潜在的に腰痛になりやすい状況をつくってしまいます。
その他、内臓の疾患が腰の痛みとなって現れることもありますし、女性の場合、妊娠・出産・産後・生理なども腰痛として現れます。
また、このような身体自体の問題のみならず、精神的なストレスにも、腰は敏感に反応し、腰痛を引き起こすこともあります。

正に文字通り、腰は、身体の要(かなめ)。
身体の中心であり、身体を支えているのが腰です。
たとえ体重が増えすぎたとしても、腰はそれを受け止めてくれます。
それだけ、常に負担をかけている場所です。

そう思うと、腰が健気に思えてきませんか?腰痛が、身体のあらゆる部分に影響を及ぼしますし、逆に、腰以外の不具合が、腰に集まってきてしまいます。
歩き方や姿勢の悪さ、つまり身体の歪みが、「腰痛」を引き起こすことも、肩こりに似ていますね。

また、柔らかすぎるベッドで寝ているのも、結果として悪い姿勢をとっていることになります。
「腰痛」も肩こり同様に原因はいろいろ。
お一人お一人の状況によって対処の仕方が違ってきます。
肩こりの時にも書きましたが、「腰痛程度で・・・」という、我慢やお気遣いは一切不要です。
お気軽にご来院くださいね。