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むち打ちの正式名称は「外傷性頚部症候群」

交通事故、特に追突事故で発生する「むち打ち」という症状をご存知の方は多くいらっしゃると思います。
さて、この「むち打ち」の、正式名称は、「外傷性頚部症候群(がいしょうせいけいぶしょうこうぐん)」といいます。
でも一般的には、首が衝撃によって前後に大きく揺れて過屈曲・過伸展し、「首がムチのようにしなり打つ動き」からそう名付けられた「むち打ちの方がわかりやすいやすですね。p1_ph3

この「むち打ち」という言葉が使われ出したのは、1914年からの第一次世界大戦の頃からになります。
戦闘機が滑走距離の短い航空母艦から飛び立つときにカタパルトを利用した急加速、着艦時のフックを引っ掛けて止める急減速によって生じる首への衝撃で、パイロットが頭痛、首の痛み、しびれ、吐き気、耳鳴りなどの症状を訴え出したのです。
これが、「むち打ち」という状態が確認され、「むち打ち」という言葉が使われだした始まりです。

日本で、この症状が多く見られるようになったのは、1955年頃~1973年頃の高度成長期からになります。
自動車が急激に普及したものの、自動車の知識の不足や運転に不慣れなために、追突事故も続出し、「むち打ち」の症状になる人も急増しました。
日本で「むち打ち」の研究が進められだしたのは、それからになります。

余談ですが、当初、自動車のシート(座席)の背もたれは肩くらいまでしかなく、今でいう「ヘッドレスト」(首や頭の部分)は、ありませんでした。
「むち打ち」の研究が進み、その対策・軽減として、それから、車のシート(座席)にヘッドレストが装着されるようになりました。

また「むち打ち」が怖いとされるのは、その症状がすぐ出ないことにもあります。
数日後や1~2週間してから、その症状が出ることもあり、単なる頭痛や体調不良と勘違いしてしまい、適切な治療を受けないままで、症状を悪化させることや、治りにくくしてしまうこともあります。

また、軽い衝撃で当人に自覚がなくても、症状の原因が身体の中に潜んでしまうこともあります。
どんな些細な症状でも、またもし何か思い当たることなどがありましたら、私たち「あおぞら整骨院」に、お気軽にご相談くださいね。

整骨院の正式名称は「柔道整復師施術所」

一般的に言われている整骨院という名称は、私たちも自らそう言っていますが、この整骨院」の
正式名称は、「柔道整復師施術所」といいます。
柔道整復師という国家資格の免許がないと、整骨院で治療を行うことはできません。

そして何故、柔道なのか、と言いますと・・・
以前からこのブログをお読みの方は、「あっ!それ、聞いたことある」と思われたかもしれませんね。
そうです、以前こちらの記事でお伝えしています。
スポーツ外傷治療は整骨院のルーツ

ちなみに、接骨院は整骨院と同じ意味で一般に使われています。
ただ、法的には「柔道整復師施術所」は、「接骨院」が正しく、「整骨院」は慣例上の通称とされています。

また整骨院と整体院の違いについてのご質問も多いのですが、
簡単に言いますと、
整骨院は、医療保険が適用される医療機関ですが、整体院は、補完代替医療の一つとされています。

整骨院(接骨院)では、原因がはっきりとしている急性のけがが、主な治療も目的とされていて、「柔道整復」「接骨」「ほねつぎ」が、保険適用の対象になります。

ph2多くの整骨院では、身体全体の歪みやズレの矯正や調整の整体も行っていますので、この2つを、組み合わせることで、より細かなケアが可能となります。

整骨院では病院のように、レントゲン撮影や精密検査、注射や投薬、手術などの外科治療はできませんが、整骨院ならでは、人の手による細かな身体のケアを施すことができます。
外科病院でできて整骨院でできないこともありますが、整骨院が行う施術で外科病院では行っていないこともあります。

毎日が楽しく健康で暮らせるように、整骨院をご利用していただければ、大変嬉しく思います。
本年も、あおぞら整骨院をよろしくお願い致します。