「しびれ」や「神経痛」の原因は・・・

これまで、身体の各部の痛みについてお伝えしてきましたので、今回は、「しびれ」や「神経痛」についてお話したいと思います。

さて、「しびれ」で一番わかりやすいのは、正座したときの足(脚)のしびれですね。
これは、正座の姿勢によって、脚(特に膝から下)が圧迫され、血流が悪くなって十分な酸素が供給されなること。
そして何よりも、皮膚に近いところの神経が圧迫されていることで、足(脚)のしびれが起こります。

神経痛でしびれが出るのも、これと同じように、血流の悪化や神経の圧迫が原因です。
わかりやすくいえば、道路工事などの車線規制で、交通渋滞が起こっているような状態です。

さて、正座などが原因なら、足(脚)を伸ばして、圧迫から解放してあげると、やがてしびれもなくなります。
ところが、それが身体の各部の不具合からきているのなら、血管や神経は、常に圧迫されたままです。
そして、手や足などの身体の末端で神経痛のしびれが出るときは、手や足が原因である場合よりも、
身体の中心に近いところから末端への神経が圧迫されて、神経痛やしびれが発生している場合がほとんどです。
これは以前お伝えした、首を痛めていると腕にも痛みが出ることがある のと同じです。
ちなみに、この神経痛が足に出る代表的なものが、坐骨神経痛になります

また、忘れてはいけないのが、がんを初めとした重大な病気が原因で神経が圧迫され、手や足に、神経痛やしびれが発生している場合もある、ということです。

人の身体の神経は、ネットワークのようなもので、それが上手く伝わらなくなるとどこかに異常が起こっても、本当の原因とは違う場所に、痛みやしびれが出ることもあります。
それが、強い痛みやしびれでなければ、「それほど痛くはない」とか、「歳のせい」だとか、つい思ってしまいがちですが、軽い神経痛やしびれの時に、原因を確かめておくのも大切なことです。

症状をお感じになられたら、早い段階で、お気軽にご相談くださいね。