「肩こり」って、微妙な位置付けですよね。疾患といえば疾患ですし、単なる筋肉疲労という場合もありますし・・・同じ姿勢で同じ作業を長い時間していると、誰でも肩はこってくるものです。
走ると呼吸が早くなるようなもの・・・そういう見方も確かにあります。
ところが、「肩こり」は、肩以外の別のところに不具合があるサインでもあるのです。
例えば、外反母趾。
足の不調が、肩こりを引き起こしている場合もあります。
足に不具合があると、立っているときも、歩いているときも、常に不安定な状態です。
土台である足裏が不安定な状態だと、その上部である頭や首がブレ続けて、首の骨や筋肉が、その影響を受けます。
積み木を想像していただければ、イメージしやすいのですが、下のブロックがずれていたら、バランスを取るために、上のブロックを逆方向にずらしてバランスを取りますよね。
これと同じことが人の身体にもおこるのです。
特に人の頭(脳)は重いのですが、それを直立姿勢・直立歩行で支えています。
これが正しい位置からずれてしまうと、首や肩に大きな負担がかかることは、ご理解いただけると思います。
足に限らず腰が原因となる場合もあります。
また、姿勢が悪いと同じような理由でバランスをとるために、首や肩に負担がかかり、肩こりが発生します。
身体のどこかにズレが出ると、それを補うために別の場所に影響が出るのが人の身体。
また、骨や筋肉だけでなく内臓の不具合が、肩こりを引き起こす場合もあります。
「肩こり程度で、整骨院に行ってもいいの?」と、ためらわれたり、遠慮されている方もおられるかもしれませんが、「肩こり」は、「肩こり」だけではすまない問題が潜んでいることが多いものです。
ご遠慮なさらずお気軽に、ご来院くださればと思います。