外反母趾は、どうしてそうなるのでしょう?

外反母趾はハイヒールが原因?
確かに、それもあるかもしれません。でも、男性や子供でも外反母趾になることがあります。

ph8ハイヒールを履くのを止めても、外反母趾がさらに進行していくことも多くあります。
ハイヒールや足に合わない靴も要因には違いありませんが、本当の原因は、ハイヒールではないのです。

外反母趾の一番の原因は、歩き方です。
猫背で膝(ひざ)を曲げて歩く、「ペタペタ歩き」が一番の原因なのです。
外反母趾でも姿勢の悪さが影響しています。

さて、この歩き方を続けていると足の指を使わなくなります。
このような歩き方をしていると、本来、歩くときに使う足の筋肉を使わないので、その筋肉が弱り、足が広がってしまいます。
簡単にいうと、足のアーチがなくなってしまうのです。

え?筋肉って、そんなに簡単に弱ってしまうの?と思われたかもしれませんね。
でも、骨折で2~3週間、ギプスで固定しただけで、その部分の筋肉が、すごくやせ細ってしまうのをご存知の方も、多くいらっしゃると思います。

話を戻しますが、足に合わない靴というのも、結果、このような歩き方になってしまうのです。
外反母趾は、ハイヒールで親指が圧迫されたからではなく、足の筋肉の退化やバランスの崩れによって起こります。
バランスの崩れや歪みは、施術で矯正できなくはありませんが、矯正を確実なものにするためには、筋肉も重要です。

それには、やはり正しい歩き方に戻さないと、矯正も治療も無駄になってしまいます。
そして、この外反母趾は、以前にお伝えしたように、足だけでなく、肩こりをはじめ、身体のあらゆるところに影響を及ぼします。
足という土台がしっかりしていないと、その上にあるものが正常に機能しないということですね。
本当に、人の身体は、すべてつながっています。
ささいな不具合が、大きな不具合のもとになっています。

このくらいの痛みくらい・・・と、我慢したりなさらずに、少しでも、おや?と思われたなら、ご遠慮なくご相談くださいね。