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あごが痛い!開けられない。

#関節円盤#顎関節症

皆さんこんにちは。今回は「顎関節症」について少しお話をしたいと思います。

こんな経験はありませんか?
「口を開こうとしたら顎が痛い」「口を大きく開けられない」「口の開け閉めでカクンと音がする」

それは顎関節症かもしれません。

顎関節症になる原因は多数あり、外傷によるものを除くと一つに絞り込むことは非常に難しいといわれております。
例えば、生活や仕事などの日常生活における行動、不安の持続による筋肉の緊張持続などのメンタル的要因、歯ぎしり、スポーツなどで強くかみしめる、かみ合わせなどです。このように様々な要因が複合的に組み合わさり、その原因となるものを「多因子病因説」といいます。

私自身も以前、顎関節症になった事があります。左の顎が口を開けるととても痛く、指2本くらいしか開かず、おにぎりを食べようとしたら痛みで涙が出るほどに辛い思いをした経験があります。

この病気になると、日常生活にかなり影響が出てきますので、できるだけ早く改善したいものです。

治療開始の目安としては、口の開け閉めで「カクン」と音はするが、痛みや開口制限がないものは治療する必要はないでしょう。しかし、開口時の痛みや開口制限が見られた場合はすぐに治療を開始したほうが良いと思われます。

顎関節症は4つに分類されています。
Ⅰ型 咀嚼筋痛障害
Ⅱ型 顎関節痛障害
Ⅲ型 顎関節円板障害
Ⅳ型 変形性顎関節症

この中でもⅢ型が多く、半数を超えるほどです。
これは関節内にある関節円板というクッションが、前方にずれて関節に引っ掛かり、「カクン」と音がしたり、開口が困難になり、食べ物を噛もうとすると痛みを感じたりします。

これ以外では顎関節そのものには痛みがないのですが、顎を動かす筋肉がうまく働かなくなり、口を開けようとすると頬やこめかみの筋肉が痛むという状態~Ⅰ型、あるいは関節円板のずれはないのですが、口を開けようとすると顎関節が痛む捻挫に似た状態~Ⅱ型、Ⅰ~Ⅲ型よりは少ないⅣ型~関節を作っている骨が変形するタイプの顎関節症です。このタイプはご高齢の方に多くみられます。

①TCHを避ける。
TCH(Tooth contacting habit 上下歯列接触癖):日中に無意識に行なわれる上の歯と下の歯の接触させる習慣のこと。

唇を閉じているときでも上下の歯は接触していないのが正しいのです。 およそ、1〜3mm隙間が空いています。また、24時間のうち上下の歯が接触しているのはたったの20分程度といわれています。

TCHは顎関節症の最大の原因とされ、この習慣を減らすだけで多くの方が改善するといわれています。無意識で上下の歯の接触が長時間繰り返されることで、顎関節に負担が蓄積され、顎関節症に移行していくといわれています。

②ストレス管理
ストレスを感じてしまうとTCHが発動するばかりか、「噛みしめ」がおこったり、咬筋や側頭筋の緊張が増して顎関節症に移行してゆく場合があります。

③日常生活動作
さまざまな行動が影響を与えますが、代表的なものとして「頬杖をつく」「片方の歯で噛む」「猫背」
などが影響するといわれています。

a.顎に負担のかかる食べ物を避ける。→ せんべい、バゲット、硬い肉、アーモンド、するめなど。

b.上記①~③を意識する。

c.治療を開始する。

①Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ型は低出力超音波を使用します。この治療法は個人差はありますが、非常に高い効果が得られます。痛みに関しては、1~3回程度の治療で改善する方が多いです。

②Ⅰ型は①に加えて電気治療およびマッサージを施術します。

③症状によっては開口訓練を行います。

顎に痛みを感じたら、できるだけ早期の治療をお勧めいたします。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

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