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ブログ 膝の痛み

膝がいたい!曲がらない!高齢者になると100%無くなる?膝関節の半月板

#ロッキング#半月板損傷#膝の痛み

膝が痛む様子

膝が痛くなる原因はいくつかありますが、今回は「半月板損傷」による膝の痛みについて少し解説したいと思います。私自身も7年ほど前に、スポーツにより右ひざの内側半月板を痛めてしまい、しばらくの間つらい思いをしました。当時は「膝がぐらぐらするような不安定感」、「90度以上は痛くて膝を曲げられない」状態でした。しかし現在は痛みもなく、可動域も完全に回復しました。その際自身に行った治療内容もあわせて解説します。

半月板は、膝の関節の中にある板状の組織で、骨と骨の間に挟まってクッションとしての働きをし、関節を安定させる役割を担っています。膝の運動による半月板への負担は非常に大きく、加齢とともに傷つき、すり減っていきます。スポーツや日常生活のなかで、膝への大きな衝撃があった場合や、長年の負荷の蓄積、加齢による経年変化などによって、半月板が傷ついたり、割れたり、ひびが入ったりしている状態のことを「半月板損傷」といいます。 

半月板損傷の症状としては、「膝の屈伸で痛みが生じる」「膝の関節が完全に伸びない・曲がらない」「膝の屈伸などをしていると異常音がする(感じる)」「歩いているときに「ガクン…」と膝が落ちる(膝崩れ)」「膝が引っかかって急に動かなくなる(ロッキング)」などがあります。
しかし、半月板損傷と痛みの関係で意外と知られていない事があります。それは、半月板は年齢を重ねるにつれて摩耗し、なくなっていくのです。高齢者になると100%の方が半月板を失っています。また、40代~50代のほとんどの方は半月板を損傷しています。では、半月板の損傷が痛みの直接の原因なら、半月板を損傷したり、失ったりした全員が激しい痛みに悩まされるはずです。しかし、実際にはスポーツを楽しんでいる中高年の方も大勢いますし、とてもお元気なお年寄りがたくさんいます。

膝関節は人体の中で、最も大きく、かつ複雑な組織です。また、安定性のほとんどを筋肉と靭帯に依存しています。そのため、非常に損傷しやすい関節なのです。
その膝の半月板が、「ひねる」「ねじる」などの強い負荷を受けると、膝を守ろうとする防御本能が働き、筋肉・靭帯といった周りの組織に強烈な「筋収縮」(筋肉の収縮)が起こります。この「筋収縮」こそが、膝の痛みや関節の違和感、引っかかり感などの大きな一因となっているのです。そして同時に損傷した半月板を修復しようとして「炎症」が起こります。このように半月板そのものではなく、体の反応により痛みを感じていたのですね。

7年前に自分自身が半月板損傷で膝の痛みを経験し、その際に使用した医療機器が「低出力超音波」です。この超音波に関しては、多くの方から「楽になった」と好評を得ている機器です。当院ではこの「低出力超音波」を半月板周囲に使います。そして「筋収縮」を緩和させるために、電気治療やマッサージを施術します。痛みの強さや状況により鍼治療を行う場合もあります。
このようにリハビリを行っていくと、徐々に痛みが緩和していく事を実感していただけると思います。

膝に痛みや違和感を感じたら、できるだけ早く治療を開始することをお勧めします。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

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