指の第一関節が痛い!それは「ヘバーデン結節」かもしれません - あおぞら整骨院・鍼灸院

BLOG & INFO

肘・手の痛み

指の第一関節が痛い!それは「ヘバーデン結節」かもしれません

#オーバーユース#仕事#加齢疾患

今回は女性に多いヘバーデン結節の治療法や、セルフケアの方法、避けたほうが良い動きなどを解説します。

ヘバーデン結節とは

ヘバーデン結節は手の指の第1関節が腫れて変形し、強い痛みが生じる原因不明の病気です。
この病気を発見したイギリスのウィリアム・ヘバーデン(William Heberden)医師にちなんで、ヘバーデン結節と呼ばれています。

原因不明ではあるのですが、病気の性質から変形性関節症に分類されており、以下の事柄と関係が深いといわれています。
〇加齢
〇指の使い過ぎ
〇女性ホルモンエストロゲンの影響(女性が80%)
〇遺伝的要素
〇糖尿病や甲状腺疾患の影響

症状としては、人差し指から小指の第一関節に、「腫れる、赤くなる、痛む」などの症状があらわれます。(まれですが親指がなることもあります)
やがて軟骨がすり減り、骨に骨棘が形成されてこぶのように2つのでっぱりが生じます。
また、ミューカスシスト(粘液嚢腫)という水ぶくれのようなものができることもあります。
その結果指を使った動作が痛みで困難になり、家事やパソコン作業など日常生活に支障が出てきます。

発症する年齢は40代以降が多いのですが、スマートフォンの使用などで指を使いすぎ、30代でもみられます。
・30代・・・11%
・40代・・・21%
・50代・・・29%
・60代・・・35%
・70代・・・51%
・80代・・・59%

ヘバーデン結節で避けるべき行動

〇指先に負荷をかける・・・指全体を使って何かをしっかりつかむ動作など。
〇重量物を持つ
〇患部のマッサージ
〇関節を無理に動かす
〇患部を温める
〇スマートフォンなどで指を使いすぎる

ヘバーデン結節が悪化しないように、しっかり意識をしていきましょう。

また、ヘバーデン結節の予防になる食事があります。それは豆乳を使った製品や大豆製品(豆腐、納豆)です。大豆に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと成分が類似していることから、症状の改善に役立つようです。積極的に摂取しましょう。

避けたほうが良い食事はリン酸を多く含む食品で、スナック菓子、インスタント麺、加工食品などが代表です。
出来る範囲で気を付けましょう。

自分で出来る簡単テーピング

テーピングには2種類あります。
①指を固定して安静を保つことを目的としたテーピング(日中におこなう)
②血流を緩めることにより、炎症や進行を抑えることを目的としたテーピング(就寝時におこなう)

テーピングの種類は問いませんが、伸縮性があるものと、ないものがあります。
伸縮性があるものを使用する場合は、貼る際に強く引っ張ると血流が阻害されます。
②のテーピングは、血流を緩めることが目的であり、強すぎると危険です。
また、固定を目的にする場合は伸縮性がない方が固定力は強くなります。

①関節に2周ほど巻きます。引っ張らずに優しく巻いてください。

②関節を含み関節と関節の間にも巻く。少しだけテンション(引っ張る)を入れて1周から2周巻きましょう。

治療

物理療法が治療の中心になります。

①低出力パルス超音波治療(LIPUS)

②電気治療

実際に低出力パルス超音波治療を受けると、痛みや発赤(皮膚が赤くなる)が軽減した方が多くいらっしゃいます。
ぜひ試してみてください。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 株式会社日健 All rights Reserved.

CLOSE