「捻挫していないのに足首が腫れて痛い」、「ぶつけていないのにスネが熱をもって痛い」それは蜂窩織炎かもしれません。 - あおぞら整骨院・鍼灸院

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「捻挫していないのに足首が腫れて痛い」、「ぶつけていないのにスネが熱をもって痛い」それは蜂窩織炎かもしれません。

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「捻挫していないのに足首が腫れて熱を帯びている」、「ぶつけていないのに足が腫れて痛い」などの症状で当院にいらっしゃる方が時折り見られます。その中で「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」だった方も多いので、今回は蜂窩織炎についてお話ししたいと思います。

蜂窩織炎とはどんな病気?

蜂窩織炎は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌というよくある細菌が皮下の脂肪組織に入り込むことによって起こる感染症で、身体のどの部分にも発生しますが、特に足でみられることが多い急性化膿性炎症です。

症状としては、患部の皮膚にまだら状の赤み、腫れ、熱感が出現し、急速に広がります。感染による全身症状として、発熱や悪寒、倦怠感などを伴うこともあります。
初期症状の段階では、患部が赤く腫れ、熱を持ち痛みを感じます。この初期段階で当院にいらっしゃる方が多いです。

原因としては、ひっかき傷や切り傷、ヤケド、毛包炎、水虫や手術痕など皮膚に傷がついていたりすると、体内に侵入した細菌が皮下組織にまで到達し、蜂窩織炎を引き起こします。また、皮膚表面に明らかな傷がなくても原因菌が毛穴から侵入して発症することがあります。

蜂窩織炎かな?と思ったらすぐ病院に行きましょう

蜂窩織炎が自然に治ることはほとんどないようです。それどころか重症化すると、集中治療室(ICU)での専門的な治療が必要となる敗血症になる場合もあります。

数年前、高校生の男子が上腕の痛みを訴え当院に来ました。その子はスポーツをやったいたので、練習中に腕を痛めたのだと思っていたようです。
痛みを2週間もの間我慢して練習していたようですが、痛みが強くなり上腕全体(肘~肩)が腫れてきたので診てもらいたいとの事でした。
私は彼の上腕を見て蜂窩織炎だと思い、すぐに病院へ行くように伝えました。
その後、彼の母親から連絡があり、2週間の入院になったとの事でした。

蜂窩織炎の疑いがある場合は皮膚科を受診される事が望ましいとされているようです。
外科や内科、整形外科でも診てくれるようです。

その他、帯状疱疹や痛風の痛みで筋肉や関節のケガと間違えて当院にいらっしゃる事も時折りあります。

「どのようにして痛めたのか?」いわゆる受傷機転が不明の場合で、急に腫れてきたり、熱感と痛みを感じた場合はできるだけ早期に病院を受診するようにして下さい。


この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

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