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肘・手の痛み

手首が痛い!TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷

#オーバーユース#スポーツ障害#仕事#腱・靱帯損傷

手首が痛い女性

私も高校生の時、柔道の練習やダンベルトレーニングで左手首のTFCCを痛めた事があります。
トレーニングを休まなかったせいかコップを持ち上げるのも痛く、その痛みは6カ月間ほど続きました。「やはり痛めた時は休息が大事」だと、初めて実感したのもその時でした。
今回はそのTFCCについてお話し致します。

TFCC(Triangular FibroCartilage Complex)とは手首の小指側にある靱帯と軟骨の複合組織で、手をついたり、小指側へ傾けたりした際の衝撃を受け止める軟骨としての機能と、手首を回旋(回内・回外運動)する際に、遠位橈尺関節(前腕を構成する2つの骨の手首側の関節)を安定化させる靱帯としての機能をもつ組織です。

〇手をついて転倒し、強い捻じれと背屈(手首が手の甲側に反る)が強制されて損傷する。
〇スポーツ・・・グリップを握る動作(テニス、ゴルフ、野球)、柔道で相手の襟や袖を掴む動作、手首に衝撃が伝わるボクシングや空手、筋肉トレーニングでダンベルを高頻度で使う方など。
〇仕事で手を多く使う方
〇生まれつき橈骨よりも尺骨の方が長い方
〇加齢による変性 など

症状のほとんどは手首の小指側に出現します。

〇手首を動かした際、小指側に鋭い痛みや不安定感が出現する。
〇手を床につけた際の強い手首の痛み。
〇手首にクリック感を感じたり、手関節が抜けるような感覚が出る。
〇重量物を持ち上げる際に強い痛みを感じる。
〇タオルを絞ったり、ドアノブを回したりする動作で痛む。
〇手首を小指側に倒す動きや手首を捻る動作で痛む。

前腕(肘から先)と手掌(てのひら)のマッサージをやさしく行う。
前腕と手掌の柔軟性を保持することで手関節へのストレスを軽減できます。
手首の痛む所は揉まないようにしましょう。

手首を軽く1週ぐるりと巻くように貼ります。この際テーピングは引っ張らないようにやさしく貼り付けます。
伸縮性のあるテーピング(一般的には茶色)、伸縮性のないテーピング(白色)どちらでも可能です。
また、かぶれる事もあるのでかゆみを感じたらはがしてください。

その他数種類のテーピング法がありますので必要な場合はお伝えいたします。

①低出力超音波治療

②低周波治療、高電圧治療

③前腕のマッサージ

④必要に応じて鍼治療

⑤必要に応じてテーピングをお教えいたします。

上記の治療を行いながら、手関節装具の使用(固定期間は約4週~12週程度)をお勧めする場合もあります。

重症化して難治性となる場合もあります。
手首の痛みを感じたら早期治療開始をお勧め致します。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

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