BLOG & INFO

「足の裏が痛い!」「かかとが痛い!」それは「足底腱膜炎」かも

#足の痛み#足底腱膜炎

足底腱膜炎

足底(足の裏)には足底腱膜という丈夫な膜があります。

かかとの骨から足の指の付け根にかけて、繊維状の腱が膜のように広がっています。これが足底腱膜です。

これは足底の土踏まず(縦アーチ)を保持して、歩行やジョギングなどによる衝撃を吸収する役割があり、その吸収した力を蹴り出しのエネルギーとして活用するウインドラス機構を備えています。

ウインドラス機構とは・・・足が着地して蹴り出す際に指が背屈することにより足底腱膜が巻き上げられ、足のアーチが挙上します(土踏まずが高くなる)。すると挙上したアーチは元に戻ろうとする力を生み出し、これが前に進むための推進力となり、蹴り出し(踏み返し)動作として働いています。

この足底腱膜で炎症・痛みが起こる疾患が足底腱膜炎です。

朝起きてから、あるいはしばらく休んでからの第一歩目など、安静後の始動時に痛みが出やすいという点が特徴として挙げられ、かかと周囲の痛みの原因の中で最も頻度が高いものです。
重症化すると荷重時(歩行時など)は常に痛みを感じるようになり、日常生活に影響が出始めます。

当院にも足底腱膜炎でお悩みの方々がいらっしゃいますが、中にはしばらくの間放置した方の中で、難治性足底腱膜炎に移行された方もいらっしゃいました。
難治性になると、治るまでの期間が1年以上かかる場合もあります。

足の裏に痛みを感じましたら、早期の治療をおすすめします。

長時間の歩行、ジョギング体重増加などで足底腱膜に多くの負担がかかると、かかとの付近で小さな損傷が起きます。
傷が生じると生体の反応として血管を増やしますが、血管と神経は対になって一緒に増える性質があるため、足底腱膜のかかとの部分には普段は認めないような異常な血管と神経が増加して過敏な状態になり、するどい痛みの原因となってしまいます。

足底腱膜炎になりやすい方

①ジョギング、各種スポーツを頻回でやる方。

②偏平足または凹足(土ふまずが高すぎる=ハイアーチ)の方。

③長時間立って仕事をする方。

④肥満気味の方や1年以内で体重が急増した方。

⑤くつが合っていない方。(アーチが正しくサポートされていない、サイズが合っていない)

その他、旅行などで普段より多く歩行した場合などでも発症する事があります。

まずセルフケアからご案内します。

①足底のマッサージ・・・痛みが強い部分を避け、足の指を上にそらした状態で足底をマッサージしてください。

②ふくらはぎのストレッチ・・・立った状態で足を前後に開き体重を前方に移動します。この際、痛みのある足が後ろに来るようにします。また、後ろの足の膝を伸ばした状態軽く曲げた状態の2種類で行ってください。時間は15秒ほどで2~3回行います。

ふくらはぎのストレッチ

治療内容

①物理療法・・・超音波治療(2種類を症状に合わせて選択)、電気治療(低周波、高電圧治療器)

②足底、ふくらはぎのマッサージ

③テーピング・・・効果の高いテーピングのやり方を、ご自身でも出来るようにご説明します。

④サポーター・・・必要に応じて、アーチをサポートするサポーターをご提案します。

症状が進むと、その分治るのに時間がかかることが多いように感じます。

痛みを感じたら早期の治療をお勧めいたします。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

コメントは受け付けていません。

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 株式会社日健 All rights Reserved.

CLOSE