「つらい生理痛」おなか、腰が痛い・薬を飲んでもつらい・・・お悩みの方は当院での治療をお試しください - あおぞら整骨院・鍼灸院

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「つらい生理痛」おなか、腰が痛い・薬を飲んでもつらい・・・お悩みの方は当院での治療をお試しください

#日常生活#生活リズム#鍼灸

こんにちは、青木です。
秋の気配も次第に濃くなり時には肌寒く感じる日も増えてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、今回のブログは「生理痛」についてです。生理痛は冬につれて症状が強くなり、悩む方もいらっしゃると思います。生理痛についてまとめてみましたので、是非ご覧ください。

生理の概要

生理は、妊娠の準備のために厚くなった子宮内膜が、妊娠しなかった場合に剥がれ落ち、血液(経血)とともに体外に排出される現象のことを指します。この出血は、女性の生殖機能の一部であり、女性ホルモンの変動によって引き起こされます。

〇生理周期
一般的に生理周期は25~38日の間であれば正常とされています。24日以下の生理周期は「頻発月経」、39日以上の生理周期は「稀発月経」と呼ばれることもあります。

生理痛の概要

生理痛とは生理時に「子宮が収縮することによって起こる腰部や下腹部の痛み」の事です。

生理痛の痛みは個人差が大きく、頭痛や吐き気、便秘や下痢、頻尿なども伴うこともあります。痛みの種類も、ズキズキやチクチク、鈍痛など様々です。

年齢によっても痛みの強さが異なります。生理痛は一般的に、10代後半から25歳前後が痛みのピークと言われています。また、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気がなければ30歳から40歳にかけて痛みも軽減してくる傾向にあります。

生理痛の分類

生理痛が強い場合、月経困難症と診断されることがあります。
月経困難症の診断基準は問診や内診、超音波検査、血液検査などを行い、総合的に判断されます。中でも、痛みや吐き気、下痢、憂鬱感、イライラなどの様々な症状が、「日常生活に支障をきたしているのか」も診断において重要な所見です。
月経困難症は大きく「器質性月経困難症」「機能性月経困難症」の2つに分かれます。

器質性月経困難症

子宮筋腫子宮内膜症子宮腺筋症などの器質的な病変(原因となる疾患)があり、それによって月経痛が起こります。
症状として、下腹部痛、腰痛、吐き気、頭痛、疲労感、食欲不振、イライラ、下痢、憂鬱感などの症状が出現します。

機能性月経困難症

機能性月経困難症は、子宮や卵巣に明らかな異常や疾患がなく月経時に生理痛が起こります。
症状として、頭痛や吐き気、腹痛、腹部膨満感、憂鬱感、イライラ、下痢などの症状が出現する病態を指します。

生理痛の原因

器質性月経困難症は原因となる疾患が明確にある為、機能性月経困難症の原因となるものを今回は説明していきます。
原因として、プロスタグランジンの過剰分泌で子宮が収縮し強い痛みが出やすいです。他にも、子宮頚管(子宮と膣をつなぐ器官)が狭いと子宮が収縮した際に痛みを感じやすい傾向にあり、精神的ストレスや身体の冷え、ホルモンバランスの乱れも関係していると言われています。

東洋医学での生理痛の考え方

東洋医学においての生理痛の考え方は大きく2つに分かれていますが、背後に西洋学的疾患(子宮筋腫や子宮内膜症などの器質性月経困難症)がある場合は除きます。
生理痛は「気と血」の状態が大きく関与しており、「気血が滞っている状態」と「気血が不足している状態」の2つに分けられます。ではまず「気」と「血」について説明していきます。

・・・気とは「身体の生命活動を支えている活力や気力、エネルギー」などを指し全身を巡っています。役割は体温の維持や免疫機能、新陳代謝、食事からのエネルギー生成などです。
気が不足或いは滞る場合、活力の低下や身体の冷え、集中力の低下、イライラ、気分の落ち込みなど身体や精神にも影響が出てきます。

・・・血とは「血液だけでなく、全身を巡る体液の栄養素すべて」を指します。役割は各臓腑や組織に酸素、栄養、潤いをあたえます。精神にも作用しており、精神を安定させ意識を明瞭に保つような働きもあります。血が不足或いは滞る場合、爪・髪・目・皮膚などでトラブルが起きやすい傾向にあります。

次いで、「気血が滞っている状態」と「気血が不足している状態」が生理痛にどのような影響を与えているのかを簡単に説明していきます。

「気血が滞っている状態」・・・血のめぐりが滞り、血が子宮や骨盤内に停滞することで痛みが発生します。他にも気血が凝り固まり冷えが生じる事で痛みが強くなる場合もあります。

「気血が不足している状態」・・・気や血の生成が低下し、生理周期が不定期になり倦怠感や腰下肢に痛みが出やすいです。気血の不足は加齢や過労が関係していると言われており「腎」1や「肝」2にも影響が出る為、腎と肝に関与する症状も出現する傾向にあります。

  1. あ腎」の機能は生命エネルギーの源であり成長・発育・生殖・老化、組織である骨や耳、髪、水分代謝など、「人体の根源的な機能を司る」と考えられています。
    「腎」の機能が低下すると、腰痛、難聴、脱毛、不妊、頻尿、骨の弱りなど、全身にわたる不調が発生する可能性があります。 ↩︎
  2. 「肝」の機能は、自律神経や感情の調整、血液の貯蔵と循環、気の流れの調節などを担っています。「肝」の機能が低下すると、ストレスを感じやすい・不眠・目や爪のトラブル・消化不良・易怒性などもみられます。 ↩︎

治療

〇病院での治療

病院での治療は第一選択で「鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)」があげられます。これは生理痛の原因であるプロスタグランジンの分泌を抑制させます。
また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は市販でも販売されています。
第二選択として、ホルモンによる治療があります。例として、「低用量ピル(LEP製剤)」や「黄体ホルモン製剤」などです。
注意点として、ホルモン剤は血栓症発生などリスクもある為、使用する際は専門医と必ず相談してから服用するようにしてください。

〇市販薬について
市販薬については、「有効成分」と「市販薬の選び方」について説明していきます。

・有効成分・・・「イブプロフェン」と「ロキソプロフェンナトリウム」は有効成分として知られています。
イブプロフェンは、子宮への移行性が高いため即効性が期待できます。
ロキソプロフェンナトリウムはイブプロフェンよりも鎮痛効果が高いと言われており、痛みが強い方に対して適しています。しかし、第一類医薬品のため、薬剤師の説明を受ける必要があります。

・市販薬の選び方
ご自身の体質にあったお薬を選ぶことが非常に大切です。具体的には、「お薬の飲みやすさ」、「胃への負担」、「副作用の理解」の3つです。
錠剤を飲み込むことが苦手な方は9㎜前後の小さな錠剤がおすすめです。他にもお水なしで噛んで飲めるチュアブルタイプもいいでしょう。
服用後の胃痛が気になる方は、空腹時に摂取できるかなども選ぶ上で大切です。
副作用は多く存在し、胃の不快感や腹痛、吐き気、食欲不振、かゆみ、動機、めまい、眠気など様々です。アレルギー症状や副作用が出やすい方は事前に薬剤師や担当医に相談しお薬を選ぶと良いと思います。

当院での治療

当院では「機能性月経困難症」の治療になります。「器質性月経困難症」は前述した通り原因となる疾患がある為、専門医に相談して治療を受けてください。
生理痛は個人差があるので、西洋医学と東洋医学を組み合わせて個々に合わせた治療を行います。
治療目的は「骨盤や子宮周囲の血流改善」「自律神経の調節」「肝と腎の機能を促進」の3つで、これらを主軸にして治療を行っていきます。

・骨盤や子宮周囲の血流改善

生理中は骨盤や子宮周囲の血流が悪くなり、冷えによって痛みが強くなることもあります。鍼灸治療により血流改善と骨盤や子宮周囲の筋緊張緩和が期待でき、冷えが解消されることで痛みの軽減に繋がります。

・自律神経の調節

自律神経の調節によりホルモンバランスを整えることで、プロスタグランジンの過剰分泌抑制が見込めます。前述した通り、プロスタグランジンの過剰分泌は痛みの原因でもあるため、根本的な治療が期待できます。

・肝と腎の機能を促進

東洋医学では、肝と腎は生理痛に大きく関与しています。特に生理痛の症状が強い方は肝と腎の機能を高めることで骨盤や子宮周囲、全身を温めることを助けてくれます。

では、実際に使用する経穴(ツボ)を紹介していきます。

経穴(ツボ)は、「三陰交(さんいんこう)」・「血海(けっかい)」・「関元(かんげん)」・「気海(きかい)」・「陰交(いんこう)」・「次髎(じりょう)」・「腎兪(じんゆ)」・「肝兪(かんゆ)」などを使います。これらの経穴(ツボ)は肝と腎の機能の促進、筋緊張緩和、血流改善の効果があります。

他にも、「合谷(ごうこく)」「大陵(だいりょう)」「神門(しんもん)」「関元兪(かんげんゆ)」などがあげられます。これらの経穴(ツボ)も、生理痛を和らげて自律神経を調整する効果が期待できます。

最後に日常生活でも気をつけることポイントをいくつか挙げてみます。生理前と生理中にこれらを意識して生活してみてください。

・お薬は痛みのピークが来る前に服用する。
・生理前に腰や下肢を冷やさないようにして、カイロや腹巻きなどで温める。
・可能であれば、生理中はシャワーで済ませず湯船に浸かるようにする。
・洋服などで腹部や腰部を締め付けないようにする。
・冷たい飲み物や陰性食品の過剰摂取を控える。
・カフェイン、アルコール、砂糖や糖分の多い食品は控える。
・ビタミンEやビタミンB群などを含む食べ物の摂取を心がける。

〇陰性食品・・・東洋医学で身体が冷えると言われる食品。

ナス科の野菜・・・ナス、キュウリ、ピーマンなど
葉物野菜・・・ほうれん草、キャベツなど
果物・・・スイカ、バナナなど
その他・・・牛乳、豆腐、砂糖など

〇ビタミンEやビタミンB群などを含む食べ物

種実類(ナッツ類)・・・アーモンド、落花生など
油脂類・・・ひまわり油、オリーブオイル、大豆油、マーガリンなど
魚介類・・・うなぎ、たらこ、はまち、メカジキなど
野菜類・果実類・・・アボカド、かぼちゃ、パプリカなど
穀類・豆類・・・大豆、全粒穀物、おから、小麦胚芽など

女性であれば、生理痛で悩む方も多いと思います。お一人だけで考えず、当院にご相談ください。
また、生理痛の痛みが強く、お薬でもなかなか痛みが取れない、改善の兆しが見えない場合は一度担当医や婦人科を相談することも非常に大切です。

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