足の親指の裏(母趾球)が痛い!・・・それは「種子骨障害」かもしれません。 - あおぞら整骨院・鍼灸院

BLOG & INFO

足の痛み

足の親指の裏(母趾球)が痛い!・・・それは「種子骨障害」かもしれません。

#オーバーユース#スポーツ障害#日常生活#骨損傷

種子骨障害とは

種子骨(しゅしこつ)とは、種子のような丸い形をしている骨で、腱や靭帯を円滑に動かす機能や、骨と腱の摩擦を減らしたり、腱の脱臼(腱がずれること)を防いだりする機能があります。

種子骨は親指の付け根の足裏側の内側と外側に2つあります。種子骨障害とは、この種子骨に炎症や骨折が生じて痛みが出たり腫れる状態です。体重をかけたり、踏み込んだりする動作で痛みを感じることが多く、その痛みで歩行やスポーツに支障が生じます。

症状

〇荷重時痛・・・歩行時やランニング時に母趾球に痛みを感じます。

〇圧痛・・・母趾球を押すと痛みを感じます。

〇親指を強く反らすと母趾球に痛みを感じます。

症状が進行すると足を地面につけただけでも痛みがあり、歩行も困難になってきます。

原因

ランニングやダッシュなどで地面を蹴り出すとき、足底筋は緊張し、種子骨には牽引力が加わります。また、ジャンプ時の着地により、種子骨に強い負荷がかかります。このような強い負荷や牽引力が繰り返し加わるスポーツで炎症が起こります。(陸上競技、バスケットボール、剣道など)

また、スポーツ以外でもハイヒールをよく履く方、凹足の方(土踏まずが高い・ハイアーチ)、先天的に内側の種子骨が2つに分裂している方(分裂種子骨)などもリスクが高まります。

治療と予防

治療

〇物理療法・・・低出力超音波治療(LIPUS)、電気治療(低周波治療器)

〇手技療法・・・ふくらはぎ、足底のマッサージ

〇装具療法・・・インソールや保護パッドをご提案します。

治療期間は2週間から2ヶ月間くらいでです。症状により異なります。

予防法

〇足の形状に問題がある場合(扁平足・凹足)は、そのバランスをインソールなどにより整えることで、種子骨障害のリスクを軽減できます。
インソールのクッション性はもちろんですが、土踏まずの部分がしっかりした物を選びましょう。
また、靴選びも重要なポイントです。足をしっかりと支え、衝撃を吸収する靴を選びましょう。

〇土踏まずの筋肉は種子骨障害に大きな影響を及ぼします。ゴルフボールやテニスボールを使用して足裏をマッサージすると効果的です。
また、ふくらはぎから足底に伸びている筋肉も関与しているため、ふくらはぎのストレッチは特に重要ですが、太ももの前と後ろの筋肉もストレッチをすることで、膝や股関節の動きも柔軟になり、種子骨への負荷が軽減できます。ストレッチを毎日おこない柔軟性を保つようにしましょう。

ほとんどの種子骨障害は早期の治療開始により改善します。
痛みを感じたら我慢をせずに、早めにご相談ください。

この記事の著者

北城 雷太

あおぞら整骨院・鍼灸院院長
柔道整復師

あおぞら整骨院・鍼灸院を開院する前は、東京の整骨院にて分院長を務めさせていただいておりました。その後三島にて開院し15年目を迎えております。この間、様々な経験をさせていただき、また現在の治療にこの経験を生かすべく、日々精進しております。
この15年間で世界は驚くほどに大きく変化してまいりました。同じように、健康に対する考え方、医療の分野でも大きな変化(進化)がみられます。我々治療家も、日々多くのことを学び成長しなければなりません。進化してこそ、患者様の痛みを効率よく取り除けると私は信じています。

コメントは受け付けていません。

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2024 株式会社日健 All rights Reserved.

CLOSE