・肩甲肋骨症候群
・ぎっくり腰
・腰椎椎間板ヘルニア

  

肩甲肋骨症候群

【原因・症状】

この症状は肩甲骨の背骨寄りの上部にトリガーポイントと呼ばれる筋肉内のしこり(筋膜内の過敏な領域)がみられ、この周囲の凝り、あるいは限局した痛みを感じますが、進行すると後頸部、上肢あるいは肩甲骨の下方へ痛みが放散するようになります。中年になって背中が丸くなった人や、背中を丸めて長時間机仕事などをしたときに発症することが多いと言われています。この病因は、肩甲骨上内縁に付着する筋、すなわち筋肉の慢性攣縮による筋膜炎あるいは結合識炎であると言われています。
予防法として、姿勢を正す、適度な運動をする、ストレスの解消などが挙げられます。

    

【治療】

物理療法:超音波治療、電気治療(ハイボルテージ、低周波)
手技療法:肩から背部にかけてのマッサージ、ストレッチ
鍼灸:トリガーポイント周囲及び放散痛が見られる部位に鍼治療を行う事により、痛みや、凝りを緩和します。(鍼治療は患者様と相談のうえ決定します。)

  

ぎっくり腰

【原因・症状】

ぎっくり腰の原因は様々で、特定の動作が原因となる方もいれば、全く原因が思い当たらないという方もいらっしゃいます。腰に無理な力がかかることなどによる腰の関節のずれ、椎間板という腰の軟骨の損傷、腰を支える筋肉や靱帯の損傷などが原因として多いと考えられています。
主な症状としては、「腰部に起こった突然の激痛で動けなくなる」というものです。
また、少しでも動くと強い痛みが起こり歩行もままならなくなります。

  

厚生労働省の2022(令和4)年国民生活基礎調査によれば、病気やけがなどで自覚症状がある人のうち、腰痛を自覚している人は男女ともに1位で、日本人にとってもっとも一般的な症状であるといえます。当院でも毎日のようにぎっくり腰の患者様がいらっしゃいます。

  

予防法として
・腹筋・背筋の運動を行う
・ストレッチを行う
・日常生活で、
①物を持つときは、物を体から離さないようにする
②前かがみをするときは、左右の足を前後にずらしておく、または膝を曲げる

  

【治療】

物理療法:超音波治療、電気治療(中周波、高周波)
手技療法:腰から下肢にかけてのマッサージ、ストレッチ(急性期は除く)
鍼  灸:患部に直接鍼治療を行います。(鍼治療は患者様と相談のうえ決定します。)
その他 :腰部コルセットの装着をご提案する場合もあります。

  

病的原因(脊椎圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、化膿性脊椎炎など)によりぎっくり腰になる場合もあり、下肢の痺れ、知覚異常、運動麻痺、排尿障害、歩行機能低下などが見られた場合は病院での精査をお勧めします。

   

腰椎椎間板ヘルニア

【原因・症状】

腰椎椎間板ヘルニアは、背骨のクッションである椎間板の中に存在する髄核というゲル状の組織が、外に飛び出してしまった状態です。これにより周囲の神経を圧迫し、お尻や足の痛み、しびれ、運動麻痺、感覚麻痺がおこります。

  

原因として、多くの場合日々の生活の中で椎間板への負担が積み重なり発症します。長時間の車の運転や中腰での作業、重いものを持つなど、腰に負担のかかりやすい生活を送っている人ほど発症しやすいと言われています。
ただ、そういった腰に負担のかかることをしない方でも椎間板ヘルニアを発症する人は存在します。また、 喫煙・遺伝なども腰椎椎間板ヘルニアの発症に影響があると言われています。

  

予防方法としては、腹筋や背筋を少しづつ強化する事です。腹筋や背筋はコルセットのような役割をして背骨を安定させ、腰にかかる負担を軽減してくれます。特に腹筋が上手く働いていると、椎間板への負担が減ることがわかっています。
ただし、従来の腹筋方法(上体起こし)は椎間板への負担が大きいので、プランクと呼ばれる腹筋の方法がおすすめです。

  

【治療】

物理療法:牽引、超音波治療、電気治療(中周波、低周波)
手技療法:腰から足にかけてのリラクセーション
鍼灸:腰部、臀部及び実際の発痛ポイントに鍼治療を行います。(鍼治療は患者様と相談のうえ決定します。)

  

  

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